후리가나로 읽는 일본 고전
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
宮本 百合子의 獄中への手紙(ごくちゅうへのてがみ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 289,044자 · 575화면
七月十五日(消印)
あの辺は風当りがきついのね。では暑さお大切に。
マアこの鳥籠二階はゆれること。鳥カゴと云えば「青い鳥」のメーテルリンクが、八十七歳とかでアメリカへにげてゆきました。ニースの家もブラッセル銀行の預金もなくなりました。当分は、シャリー・テムプル主演の「青い鳥」の権利金で暮しますと語った由。彼には、『智慧と運命』という本があります、御読みになったかしら。その『智慧と運命』はこのような彼の今日の現実でどんなに彼を助け得るものでしょうか。青い鳥の籠は、アメリカが動物移入を禁じているから禁じられて、もって上れなかったそうです。これは何だか妙なことね、青い鳥なんて、インコーか何かでしょう? 生きているそんな鳥持って歩いたりして、妙ね。女優であるおかみさんの客間趣味かもしれず。
では本当にこれでおしまい。
七月十五日(消印) 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕
七月十四日 第四十六信
今、別に謄写代についての手紙を一封かき終り、これをかきます、ああ、何とひどい風でしょう、グラリと二階がゆれます。あおりをくって。南の方がつよく吹くときはいつもこうです。
七月八日づけのお手紙への返事から先ず。