후리가나로 읽는 일본 고전
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 秘境の日輪旗(ひきょうのにちりんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,829자 · 169화면
旦斎の研究で、次のようなことがわかった――。
まず渤泥(ボルネオ)は、天竺(インド)に近い熱い国であるということである。それは箱に使ってある木が熱帯国だけにしかない鉄木であること、模様や色どりが、南洋風であることからわかった。
それから、一行の中には、相当な学者か偉い坊さんがまじっていたに違いないということだ。何故なら、普通の漁夫や野武士では古文で手紙が書けるはずはなく、どうしても、学者か偉い坊さんでもなければ書けない文面だからである。逆に、日本でも、一流の学者のいる京都か、将軍家のいるところか、大大名の城下か、そんなところを目あてに書かれたものであるということも出来る。――不思議なことには、その書面には、日付も、差出人も宛名も書かれていなかった。
旦斎は、それを、わかりにくい文字を使っているのはなるべく人に知らさないための用心に書いたものであり、差出人の名と宛名のないのはある特別な人が読めば何もかも事情がわかるからだろうと思った。
一行が出発する時に、事情を知っていた者は誰だろう? その人こそ、この書面を読んで満足の微笑を浮べる特別な人なのだ!