후리가나로 읽는 일본 고전
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
蘭 郁二郎의 秘境の日輪旗(ひきょうのにちりんき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 84,829자 · 169화면
「だってお天気が悪いからって、戦争は休めないでしょう」
「はっはっは、そりゃそうさ、敵の方にだってたまには勇敢なやつがいると見えて、こういう荒天の時をねらって襲撃して来たことがあったよ、もっとも暴風雨をさけるために、港へ退避中の汽船だとか、こちらの少々手薄なところだとか、そういった弱い者いじめばかりだがね」
「アメリカの飛行機の映画だと、みんな飛行機を操縦するのが、とっても巧いように見えるんですけどね、大暴風雨の中だって平気なんですか」
「映画の中ならどんなうそでも出来るが、実戦じゃそうはいかんさ」
不意に、客席の前にある乗務員室の扉があいて、乗務員の一人が緊張した顔で出て来た。
「○○島からの無電ですが、敵の飛行機がさかんにゲリラ戦術をやってるそうです、この機に注意しろといって来ました」
「こんなに荒れている時でもやって来るのかね、君、そんな勇敢なやつが敵にもいるのかなあ」
新聞社の人がいった。とその時だった。
「があん!」
と、下から突き上げられるような物音と一緒に、英夫の体も座席の上にとびあがった。
瞬間! ぐらり――と機体が傾いて、
「潜水艦だ!」
誰かが叫んだような気がした。