후리가나로 읽는 일본 고전
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はしがき
童話集 春
竹久 夢二
竹久 夢二의 童話集 春(はしがき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 43,531자 · 97화면
葉子は一番最後に学校の門を出て、たったひとり帰ってきた。途途にも今日の地理の時間のことが心を放れなかった。
2
つぎの日、葉子はすこし早めに家を出て、森先生のいつも通っていらっしゃる橋の上で先生を待っていた。やがて先生は、光子という同級の生徒と連れだって歩いていらした。葉子は丁寧にお辞儀をした。先生は何事もなかった前のように、にこやかに「おはよう」を仰有った。それで葉子は、ほっと安心した。そしてうれしさに忙しくて、悪い気ではなく光子に「おはよう」を言うのを忘れていた。
「葉子さんおはよう!」光子はわざと意地悪く葉子の前へ突立ってお辞儀をした。そして「葉子さん、今日は廻り道をしていらしたのね」
と光子は科めるように言った。葉子は日頃から意地の悪い光子が好きでなかった。
「ええ」と葉子はおとなしく答えた。
森先生は、葉子のリボンをなおしてやりながら、
「葉子さんのお宅は山の方でしたねえ。お宅の近所の野原には沢山に草花が咲いていてどんなにか好いでしょうね」
「先生はあんな田舎の方がお好きですか」
「ええ、毎日でもゆきたいと思いますわ」
「先生、私の宅へいつかいらっしゃいましな。