후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
八
を云って来るからには、義兄としても雪子の立ち場を考えてくれて、調べが出来ているのかどうか予め未亡人に確かめて見るくらいな親切があってもよかったであろうに、単に取次をしただけと云うのは遣りっ放し過ぎるではないか。結局今度のことは、貞之助も幸子も雪子も、徒にいやな思いをさせられたと云う以外に何の得るところもなく、ただ自分達は義兄の顔を立てるために動いた、と云うだけに終った観があった。貞之助は、自分や幸子はそれでよいとしても、そんなことから又、義兄と雪子との折合いが悪くなるのではないかと云うことを密かに案じたが、でもたまたまこの二通の手紙が、本家へ宛てて送られないで幸子の方へ来たことは仕合せであった。幸子は夫の旨を受けて、それからわざと半月ばかり過ぎた時分に、姉に宛てて何となく書面をしたため、そう云えば菅野の姉さんからお便りを戴いたが、どうもあの話は巧く行かなかったらしいと、ちょっと用箋の端に書いた。そして、雪子ちゃんにも姉ちゃんからあんじょう話して置いてほしいが、云いにくかったら云わないで置いてもよいでしょう、とも附け加えて書いた。
八
それから又半月余りたって、七月の上旬に、貞之助が二三日上京したことがあったが、あれ以来雪子ちゃんがどんなにしているか多少気がかりだったので、半日ばかり暇が出来た日に渋谷へ行って