후리가나로 읽는 일본 고전
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ささめゆき
細雪
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 細雪(ささめゆき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 226,715자 · 431화면
二十
今度の所作は藤娘なので、今年は是非と思っていたけれど、又しても見損うのではないか知らん。………幸子はそんなことを考えながら、遠くの空に甲山が霞んでいる夙川の堤防の上を走らして行った。
二十
病室は二階であると云うことであったが、幸子が玄関の土間へ這入ると、奥畑と雪子が自動車の停ったのを聞き付けて、直ぐ取っ附きの階段を降りて来た。そして、
「ちょっと、………」
と、奥畑が眼顔で知らせて、
「………御挨拶は後にしまして、早速ですが御相談せんならんことがありまして、………」
と、階下の奥の間の方へ連れて行った。
実はたった今、斎藤医師が診察に来て帰って行ったところであるが、帰りがけに奥畑が送って出ると、医師は小首を傾けて、どうも容態が面白くありません、心臓が大分弱って来たようです、と云う話である。そして、今のところその兆候がはっきり現れている訳ではないので、或は自分の思い過しかも知れないが、どうも触って見た工合では肝臓が腫れているような気がするので、ひょっとすると肝臓膿瘍を起しているのではあるまいか、と云うのであった。それはどう云う病気かと云うと、肝臓に膿を持つ病気である。