일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

火野 葦平의 花と龍(はなとりゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 410,131자 · 824화면

아오조라 문고

寿司をにぎっていた源十は、いつになく元気のない金五郎を見て、不審の面持である。

「うん、熱い酒を一杯くれ」

「オヤジ、二階に、森の新さんが来ちょる。上がらんな?」

「また、飲んどるのか。毎晩じゃないか」

「日若座が焼けてから、大層、荒れちょる、無理はないばい。……一人じゃけ、上がんなさい」

「いや、ここで、ええ」

これ以上、みじめな気持になりたくなかった。

五月を半過ぎると、街は、にわかに、色めき立って来た。

街頭のいたるところに、候補者の立看板、ポスター、などが張りだされ、演説会のビラが撒かれた。投票は卅一日、翌六月一日、開票される。その運命の日を目ざして、各派、各候補、それぞれの戦術を展開、日とともに、全市は騒然となり、投票日が近づくにつれて、街には、殺気に似た空気がみなぎって来た。

「早よ、選挙がすんでくれんかなあ」

玉井家では、マンが、毎日、仏頂面で、同じことを呟いている。

「六月一日が来りゃあ、否でも応でもすむたい」

金五郎が、そういって笑うと、

「あたしゃ、逃げだそうごとある。ほんとに選挙はいやらしい。人間の眼が、狐やら、狸やら、猿やら、果ては、狼やら、虎やらの眼に変る。