후리가나로 읽는 일본 고전
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 虎の牙/透明怪人(とらのきば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 193,761자 · 388화면
さて、その晩のことです。花田少年のおうちに、大ちんじがおこりました。まったく、えたいのしれない、ふるえあがるような出来事でした。
花田君のおうちは港区の焼けのこった屋敷町の中にありました。いけがきにかこまれた、広い庭のあるおうちです。
花田君は、晩ごはんのあとで、学校の勉強をすませると、勇一君の事件を、いろいろ考えこみましたが、これという知恵も浮かばぬうちに、夜がふけて、十時になってしまいました。花田君は、いつものとおり、自分の勉強部屋に、ふとんをしいて、とこにはいり、それから三十分ほどは、やはり考えごとをつづけていましたが、いつか、昼間のつかれが出て、グッスリねむってしまいました。
その真夜中です。花田君は、みょうな物音に、ふと目をさましました。窓です。窓のガラス戸を、何者かが、外からコツコツたたいているのです。
花田君の勉強部屋は四畳半で、一方は廊下、一方は裏庭に向かった窓になっていて、二枚の障子がはまり、障子の外にガラス戸がしまっています。そのガラス戸を、だれかが、しきりにたたいているらしいので、
「だれ? そこにいるのは、だれ?」と呼んでみましたが、答えはなくて、やっぱり、コツコツ、コツコツとたたいています。