후리가나로 읽는 일본 고전
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とらのきば
虎の牙/透明怪人
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 虎の牙/透明怪人(とらのきば)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N3. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N3 · 중급 · 신자체·신가나 · 193,761자 · 388화면
第二の道化師
怪物のはだかの上半身が、ふつうの人間の三倍の大きさで、カーテンの上に、黒くうごめいているのです。
「エヘヘヘヘ……。」
ガラスのそとから、聞こえてくる、うすきみの悪い、あざけりの笑い。
「ちくしょうッ。」
ガタンとイスの音がして、黒川記者が立ちあがりました。そして、影のうつっているカーテンにむかって、弾丸のように飛びかかってゆきました。
第二の道化師
窓をひらいても、れいによって、影のぬしは何も見えません。黒川記者は舌うちしながら、席にもどるほかはありませんでした。
さて、その夜十時ごろになると、文代さんは寝室のベッドにはいり、小林少年はその左がわの自分の寝室へ、中村係長と黒川記者は、文代さんの部屋の右がわの客用の寝室へ、ひきとりました。三人の刑事は徹夜のかくごで、ふたりは裏庭に、ひとりは玄関に、がんばっています。
ただでさえさびしい屋敷町です。夜がふけるにつれて、遠くからの物音もとだえ、そのあたりいったいは、まるで大きな森の中へでもはいったように、しずまりかえっていました。
まよなかの十二時をすぎ、一時に近いころ、探偵事務所の裏庭のそとに、ちょっとわけのわからない、みょうな出来事がおこりました。