후리가나로 읽는 일본 고전
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おつきさまのうた
豊島与志雄童話集
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 豊島与志雄童話集(おつきさまのうた)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 162,569자 · 336화면
戸を開けようとしましたが、外から錠がおりています。窓の所へ行ってみましたが、太い鉄棒の格子がついていて、身体が通りません。どうにも仕方がありませんので、盗んだ品物をみんなそこに投り出して、暗闇の中に屈み込んでしまいました。けれども、夜は次第に寒くなるし、腹は空いてくるし、もうたまらなくなりました。
夜が明けて、番頭が蔵の戸を明けに来ました時、五右衛門は泣き顔をしながらも、捕っては大変ですから、いきなり中から飛び出して、番頭があっけに取られてるまに、一生懸命逃げ出してきました。
はいるだけはいってもだめだ、と五右衛門は考えました。それで、夜になりますと、橋の上に立って、手をポンポンポンと三つ拍きました。例のお爺さんが、どこからかひょっこり出て来ました。五右衛門は頼みました。
「あの術はだめです。今度は、どんな隙間からでも家の中にはいってまた出られる術を教えて下さい」
「それは駄目だ」とお爺さんは答えました。「出るとかはいるとか、一つの術しか教えられない。それにまた、今度新たな術を教わると、前の術はもう出来なくなるから、よく考えて何なりと一つを望むがよい」