후리가나로 읽는 일본 고전
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はりのきのいけにえ
針の木のいけにえ
石川 欣一
石川 欣一의 針の木のいけにえ(はりのきのいけにえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,187자 · 13화면
翌日大沢小屋に着いた。
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あくれば昭和三年一月元旦である。空はうららかに晴れ渡り、餓鬼から白馬にいたる山々はその秀麗な姿を現わした。町の人々は、しかし、正月を祝うことも忘れていた。
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朝の空気をふるわせて、けたたましい自動車の号笛が聞こえた。松本から貸切りでとんで来た大島山岳部長の自動車である。対山館には「早大山岳部」なる札がはられた。いよいよ対山館が組織的に本部となったのである。
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山では五十余名の人夫がスコップをふるって雪を掘った。なだれの最下部から三十間の幅で五尺掘るのであるが、凍りついた雪のこととて磐石の如く堅い。作業は思い通りに行かぬ。平村の消防組が三部協力してやったのである。大町の人夫は糧食その他の運搬や、炊事等につとめた。
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対山館では大島部長を中心に、遺族の人々がいろいろと発掘方法を考えた。鉄板を持って行って、その上で焚火をしたら雪がとけるだろうとの案も出た。ポンプで水をかけたらよかろうと考えた遺族もある。山の人々は同情の涙にむせびながら、それらの方法の全然不可なるを説いた。