일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九) 全十冊

野村 胡堂

野村 胡堂의 銭形平次捕物控(九) 全十冊(ぜにがたへいじとりものひかえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 41,029자 · 82화면

아오조라 문고

「この死顔はどうです、親分」

血の気を失って、蒼白く引緊った顔は、紅白粉のせいもあったでしょう。それは八五郎の好奇心をそそるほどの異様な魅力です。

「馬鹿ッ、死ねば仏様だ。念仏の一つも称えて、その顔と裾のあたりを隠してやれ」

「へエ」

平次に叱られて八五郎は、あわてて手洗の手拭を持って来て顔へかけてやり、押入を開けて、黒っぽい袷を見付けてその身体を覆ってやりました。

「八、お前はこれをどう思う」

「へエ?」

「自害する女は、こんなに取乱すものかな。それに部屋の中には酒の用意もあるし」

「?」

平次は死骸の側の長火鉢と、その銅壺に突っ込んだまま水の如く冷たくなった酒を嗅いだりして居ります。

「これだけ自分の胸に突っ込んだ匕首を抜くのは、容易じゃあるまい、――抜いたとすれば、精いっぱいの仕事だから、匕首を固く握って居なきゃならないはずだ」

「?」

「まだあるよ、――暗闇の中で、長襦袢を着て自害する者はあるまいが、――蝋燭の灯はいったい誰が消したんだ」

「なるほどね」

こう言われてみると、八五郎にもようやくお半の死に様の不合理な点がわかって来るのでした。

「こいつは容易ならぬ事だよ。