후리가나로 읽는 일본 고전
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면
十三
にその名を晒された連中の一人である。女の方でもそれと心付いたが春子の前を憚って、何ともいわず、唯それとなく目色で会釈をした。
重吉は去年の一件からこの女が深沢の消息を知っていないとも限らないと思いついて、「お店はカルメンですか。春子さんと御一緒……。」
「ええ。」とつゆ子はもじもじしている。春子は側から、
「この方中島さんと仰有るのよ。去年同じ二階にいたのよ。」
「あら、そう。わたしつゆ子ッていいます。」
歩いて行く中、春子が二、三歩先になった隙を窺って、重吉はつゆ子の側に寄り、「深沢とみ子ッていうのを知りませんか。松岡の一件で……。」
「知ってます。」
「今いる処……。」
「ええ。」
折好く春子が行きちがう三、四人連の酔漢を呼留め、「彼氏、お茶でも飲みに行きません。」
重吉はこの隙にお千代の住所を委しくつゆ子に教えた。
十三
お千代が娘のおたみを京橋区新栄町の女髪結の許にやったのは大正六年の秋、海嘯の余波が深夜築地から木挽町辺まで押寄せた頃で、その時おたみは五ツになっていた。
女髪結の出入先に塚山さんといって、もと柳橋の芸者であったお妾さんがあった。近処の縁日でおたみが髪結に手を引かれているのを見てから、お妾さんはおたみをかわいがって、浅草などへお参りに行く時はきっと連れて行き、いろいろなものを買ってやった。