일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

永井 荷風의 雨瀟瀟・雪解 他七篇(あめしょうしょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 145,414자 · 289화면

아오조라 문고

四

重吉は人の噂、世間の出来事、日常見聞する事にその例を取って、努めて良心を麻痺させ廉耻の心を押えるような方法を考えた。

重吉が自叙伝めいた小説をかいて見たのは、これらの煩悶を述べて、己の行為に対する弁疏にしたものであった。題をつけるのに苦しんだものと見えて、本文の始に書かれた文字は幾度か塗消されて読めないままに残されている。

四

種子はその後も相変らず、一ト月の中に二、三回はきまって午後外出すると、そのまま夜もおそくならなければ帰って来ないことがあった。月初めには以前世話になって財産まで分けてもらった檀那のお墓参り、月の終には現金と証券とを預けた銀行への用事、その他は百貨店へ買物に行くというような事で。その頃はちょっとした処へ行くにも賃銀五円を取った自動車を呼寄せ門口から乗って出る。しかし重吉は既に馴れて初めほどにはやきもきしないようになっていた。事実種子の行動はその言う通り黙許して置いても重吉の生涯には何の利害もないことが月日の過ぎるにつれて次第に明瞭になった。それのみならず、重吉は種子が知人からの紹介で、或土地会社の宣伝係に雇われ、僅かばかりでも再び自力で給料を取る身となったので、以前にくらべるとよほど落ちついた心持でいられるようにもなっていた。