일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

国枝 史郎의 あさひの鎧(あさひのよろい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 239,520자 · 475화면

아오조라 문고

尺あまり地上へ裾を引き、月光に全身を薄蒼く染め、煙りの棒のように揺れ顫えながら、玄関の方へ動いて行く姿が、悪夢のように見えるばかりであつた。

この前庭には人気がなく、遠くで鳴らしている撃柝の音が、間遠くに聞こえるばかりであった。

城壁の角を玄関の方へ、生ける白布は曲がろうとして、二人の方へ顔を向けた。

一本の白布に過ぎないのであるから、もちろん顔も手足もなかった。

が、顔のあるべきてっぺん所から、一尺ばかり下がった辺――だからそこは頸でなければならない。――その辺から白布が背後の方へ捻じれて、二人に向かって上下へ揺れた。

で、あたかも顔をねじ向けて、挨拶したように見えたのである。

二人の家来は辞儀を返した。

城内の廊下を生ける白布が、奥の方へ歩いていた。

足のない白布ではあったけれど、二尺あまり裾を床へ引いて、膝のある所と思われる辺へ、蜒りをつくり襞をつくり、しずしずと先へ辷って行く様子は、白衣を頭からスッポリとかずいた、上が歩いて行くのと変わりがなかった。

廊下はぼっと明るかった。

曲がり角曲がり角に金網で葢うた、巨大な燭台が置いてあって、その光が遠くまで届くからであった。