후리가나로 읽는 일본 고전
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いのちのしょや
いのちの初夜
北条 民雄
北条 民雄의 いのちの初夜(いのちのしょや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,366자 · 63화면
生というものはだいたい不健康な部分に対して仮借なく、審判し排除する物である」
これを読んだあと、数日は夜も睡(ねむ)ることができなかった。この無慈悲な言葉が、私にはどうにも真実と思われたからである。しかし今はこんな言葉は信用しない。死が美しく希ましい場合など一つだってありはしないのである。私はまた理くつがいいたくなったようだが、それはやめにしよう。しかしただひとつだけいいたいのは、癩者の世界は少しも不健康ではない、ということである。これだけの肉体的苦痛、それを背負って、しかも狂いもせず生きているということは、それだけでも健康、何ものにも勝って健康である証拠ではないか! 肉体的不健康など問題ではない。また右の言葉を吐いた人も肉体上の不健康などを問題にするほど頭の下等な人ではないことを信じている。ドストエフスキーは癲癇(てんかん)と痔と肺病をもっていたのである。そのうち、呼ばれたので私は暗室の中へはいった。学校を出たばかりと思われる若い医者は、
「どうしたのですか」とまだ私が椅子(いす)にもつかないうちにいった。
「いや、ちょっと充血したものですから」