후리가나로 읽는 일본 고전
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いのちのしょや
いのちの初夜
北条 民雄
北条 民雄의 いのちの初夜(いのちのしょや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 31,366자 · 63화면
皮膚の裏に膿汁がたまっているような白さである。
もう一人の女は、まだ二十二、三であろうと思われる若さで、全体の線が太く、ちょっと楽天的なものを感じさせる。貌の色は前の女とほとんど同じであったが、こちらはその白さの中になんとなく肉体的な魅力を潜めている。よく肥えていて、厚味のある胸や腰は、ある種の男性を惹(ひ)きつけねば置かないものがあるが、それは、いま腐敗しようとするくだものの強烈な甘さ、そういったものを思わせる。二人とも、もうほとんど失明していた。
私は暗たんたるものを覚えながらも、ちょっとした充血くらいでこんなに不安を覚えている自分が羞(は)ずかしく思われた。みんな明日にも判らぬ盲目を前にして黙々と生きているじゃないか、死ねなかったから生きているだけじゃないかと軽蔑するのは易(やす)い、しかし生きているというこの事実は絶対のものでありそれ自身貴いのだ、とそんなことを考えるのだった。
もう大分前のことだったが、私はこういう文字を読んだことがある。「癩者の復活など信じられないし――(むしろ死が美しく希(のぞ)ましい場合もある)――不健康な現実への無責任な拝跪(はいき)など、末期以外には感じられない。