일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなかみきこう

みなかみ紀行

若山 牧水

若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면

아오조라 문고

池の近くには流石に痩せた熊笹などが疎らに生えていた。水は真蒼に澄んでいた。汀から急に深くなった水中の枯木の幹や枝には藻草が青く纏っていた。そしてその中には何やら小魚の群などでも潜んでいるらしく眺めらるるも寂しかった。三四町の幅をおいた池の向うには岩ばかりから成り立った嶮しい山が恰もその池を抱く様にして聳えていた。何の声なく音なく、ただ冷く湛えた水と、いつか夕づいて来た日の光とが私の眼の前にあるばかりであった。

急に寂しくなって、私は水際を離れた。大股に岩の原を歩き出して見返ると、例の大きな岩に登ってわが老爺は頻りに煙草の煙を吹いていた。言葉少なになった両人は折々声をかけ合わせつつ次第にその岩の原を渡り終り、また一つの森の中に入った。これは殆んど栂の木から出来ている様な常磐木の寒い森であった。森で辛うじて一本の径を見出すと、老案内者はその顔に寂しい微笑を浮べて云った。

「もう大丈夫だ、この森を抜けさいすりゃ宿屋だ」

まことにその森を抜け切ろうとするあたりで、俄に烈しい犬の吠声が我等を目がけて起って来た。そして今見て来た池の上流なる川の岸に二棟三棟の屋根の低い家が見えた。