후리가나로 읽는 일본 고전
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みなかみきこう
みなかみ紀行
若山 牧水
若山 牧水의 みなかみ紀行(みなかみきこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 102,087자 · 203화면
ばしゃばしゃと私はその中へ踏みこんで行った。そして切れる様に冷いその水を掬み返えし掬み返えし、幾度となく掌に掬んで、手を洗い顔を洗い頭を洗い、やがて腹のふくるるまでに貪り飲んだ。
草鞋を埋むる霜柱を踏んで、午前十時四十五分、終に金精峠の絶頂に出た。真向いにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった。それと自分の立っている金精峠との間の根がたに白銀色に光って湛えているのは湯ノ湖であった。これから行って泊ろうとする湯元温泉はその湖岸であらねばならぬのだ。ツイ右手の頭上には今にも崩れ落つるばかりに見えて白根火山が聳えていた。男体山の右寄りにやや開けて見ゆるあたりは戦場ヶ原から中禅寺湖であるべきである。今までは毎日毎日おおく渓間へ渓間へ、山奥へ山奥へと奥深く入り込んで来たのであったが、いまこの分水嶺の峰に立って眺めやる東の方は流石に明るく開けて感ぜらるる。これからは今までと反対に広く明るいその方角へ向って進むのだとおもうと自ずと心の軽くなるのを覚えた。
背伸びをしながら其処の落葉の中に腰をおろすと、其処には群馬栃木の県界石が立っていた。そして四辺の樹木は全く一葉をとどめず冬枯れている。