일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ノンシャランどうちゅうき

ノンシャラン道中記

久生 十蘭

久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,357자 · 27화면

아오조라 문고

二列に分れて会長席の前に進み闘牛帽を手にして会長に挨拶する。たちまち桟敷の上からもアーチの上からも拍手と口笛が湧き起こり、おのおの贔負とする仕止師の名を呼びかけるその声々、円戯場の壁もために崩れ落つるかと思わるるばかり。

総隊は、さて列を解き散々となって所定の位置に着くと、第一の牛が放される。牛は暗闇から急に眩むような明るい砂地に引き出されてはなはだ当惑の体。そのままのそのそと、もと来た方へ引き返そうとすると、赤いマントを持った組下の奴が前や後ろへ廻って砂地のまん中へ、まん中へと誘い寄せる。五月蠅いとばかりに、首を沈めてモウ! と吼えると、かねて逃げ腰の組下はあわてて遮塀の後ろへさか落しに飛び込んだ。そこで槍騎士が飛び出したが、これもきわどいところで塀のうしろへ退却する。お次は銛打ち。これがどうやら持っただけの銛を打ち終えると、いよいよ最後の仕止め段。仕止師は右手に細身の剣、左手に赤布を拡げ、牛の前に突っ立ち、やっ! とばかしに襟筋に剣を突っ立てたがなかなか「突っ通し」というわけにはゆかない。牛がいやいやをすると剣ははるか向うへけし飛んでしまった。