후리가나로 읽는 일본 고전
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プウルのかたわらで
プウルの傍で
中島 敦의 プウルの傍で(プウルのかたわらで)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,843자 · 34화면
彼等の学校は、生徒の映画を見ることを禁じていた。そこで、その禁を犯して活動写真館へ行くことが彼等の間の誇りとなった。午後の授業をなまけて、彼等は屡々活動小舎に行った。彼も、勿論、その中の一人であった。映画が面白いためというよりも、それは、禁を破ったという意識が彼等に満足を与えるからに違いなかった。その学校は昔の朝鮮の宮殿の趾に立っていた。蔦のからんだ古い城壁を伝って、こっそり学校を抜出したり、夏の真昼の強い光の下に、あくどい色彩の絵看板を仰いだりする気持が、少年らしい、かすかな冒険心をそそるのである。が、それにもまして、たまらなく彼の気持をそそり立てたのは、夜の街の灯であった。夜になって、街に灯がはいり出すと、どうにも彼はじっとしてはいられなかった。彼は顔の面皰を気にしながら、こっそりと継母の美顔水をつけたりして、ふらふらと街へ出て行った。何か空気の中に胸のふくらむものがはいってでもいるかのようであった。飾窓の装飾も、広告燈も、朝鮮人の夜店も、灯の光の下では、すべてが美しく見えた。そういう夜、若い女とすれちがった時の、甘い白粉の香は、少年の三造を途方もない空想に駆立てた。