후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
代々秩父の山狭に隠れ住む武田の残族蒲生泰軒。
冬夜の炉辺に夏の宵の蚊やりに幼少から父祖古老に打ちこまれた反徳川の思念が身に染み、学は和漢に剣は自源、擁心流の拳法、わけても甲陽流軍学にそれぞれ秘法をきわめた才胆をもちながら、聞き伝えて、争って高禄と礼節をもって抱えようとする大藩諸侯の迎駕を一蹴して、飄々然と山をおりたかれ泰軒は、一時京師鷹司殿に雑司をつとめたこともあるが、磊落不軌の性はながく長袖の宮づかえを許さず、ふたたび山河浪々の途にのぼって、まず生を神州にうけた者の多年の宿望をはたすべく、みちを伊勢路にとって流れついたのがこの山田の町であった。
人に求めるところがあれば、人のためにわれを滅する。
世から何ものをか獲んとすれば世俗に没して真我をうしなう。
といって、我に即すればわれそのものがじゃまになる。
金も命も女もいらぬ蒲生泰軒――眼中人なく世なくわれなく、まことに淡々として水のごとき一野児であった。
この秀麗な気概は、当時まだひらの大岡忠右衛門といって、山田奉行を勤めていた壮年の越前守忠相の胸底に一脈あい通ずるものがあったのであろう。不屈な泰軒が前後に一度、きゃつはなかなか話せると心から感嘆したのは大岡様だけで、人を観るには人を要す。