후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
太刀風三寸にして疾知した泰軒うしろざまに飛びすさるが早いか、ちょうど眼前に虚を噛まされておよいでいる突き手を、ジャリ……イッ! と唐竹割りにぶっ裂いた。
濡れ手拭――あれを両手に持って激しく空に振ると、パサリ! という一種生きているような異様な音を発する、人体を刀断する場合に、それによく似たひびきをたてると言われているが全くそのとおりで、いま水からあげたばかりの布を石にたたきつけたように、花と見える血沫が四辺に散って、パックリと口を開いた白い斬りあとから、土にまみれる臓腑が玩具箱をひっくりかえしたよう……。
チラ! とそのさまに眼をやった泰軒、
「すまぬ。――南無阿弥陀仏」
さすがは名うての変りもの、じぶんが殺ったそばからお念仏を唱えてニッコリ、ただちに長剣に血ぶるいをくれて真向い立っている門脇修理に肉薄してゆくと。
白昼の刃影、一時にどよめき渡って、月輪の勢、ジリリ、ジリリとしまると見るや、一気に煥発して乱戟ここに泰軒の姿を呑みさった。
夜ならば火花閃々。
ひるだからきなくさい鉄の香がいたずらに流れて、あうんの声、飛び違える土けむり、玉散る汗、地に滑る血しお……それらが混じて一大殺剣の気が、一刻あまりも山腹にもつれあがっていた。