후리가나로 읽는 일본 고전
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
林 不忘의 丹下左膳(たんげさぜん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 340,187자 · 666화면
文字どおり背水の陣。
岸のふち、舟板を手にのっそりと構える蒲生泰軒に押し並んで、諏訪栄三郎は、もうこころ静かに武蔵太郎安国の鞘を払っていた。われにもなくまつわり立つお艶の身を、微笑とともにそっと片手でかばいながら、
「てめえ達が上陸るまでは斬らねえから安心してここまで来い」
という左膳のことばを笑い返して、手を貸しあって小舟を離れた三人だった。
うしろは大川。石垣の下の暗い浪にもまれて、ひたひたと船底の鳴る音がする。
前面と左右をぐるりと囲んだ影に、一線ずつ氷の棒があしらわれて見えるのは、いうまでもなくひた押しに来る青眼陣の剣林だ。
寂として、物みな固化したよう。
「逃げるくふうを……ね! ごしょうですから逃げるくふうを――」
お艶の熱声を頬に感じて、栄三郎はちらと泰軒を見やった。
あがりぎわに一枚引きめくって来た艫の板をぶらさげて、泰軒は半眼をうっとりと眠ってでもいるよう……自源流水月の相。
すると! 声がした。
「若えの! 行くぜ、おいッ!」
左膳だ。
と、味方の声につられたか、吸われるように寄ってきた黒妖の一つ、小きざみの足から、
「――――!」