후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
に消え去つた。小萩が、松本の病院から、小諸の奥にある国立結核療養所へ移つたという報らせなのである。
「簡単な文面でよくわからないんですけれど、途中がずいぶん大変だつたつて書いてありますの。なんでも、山道をずいぶん上るらしいんです。寂しいところなんでしようね。なんだか、おかわいそうだわ」
と、百瀬しのぶは、眼を伏せながら言つた。
その手紙はいつ出したものかをきいて、日を繰つてみると、彼の出した手紙は、ちようど入れ違いになつていることがわかる。予想が適中したと、彼は内心得意なようでもあり、またそれは、不吉な予感であつたといえばいえるので、すこし薄気味がわるかつた。
彼は、もう、じつとしてはいられなかつた。
事務的なことを一と通り片づけると、なんの支度もなく、そのまゝ、二三日休むかも知れぬと言いおいて、熊谷駅から直江津行きの準急に飛び乗つた。
小諸に着いて、病院の在り場所をたずねたら、すぐにそれはわかつた。バスで一時間近く坂道をゆられて行かねばならぬ。
戦時中建てられた陸軍病院が、そのまゝサナトリウムになつているわりにガッシリしたバラックの幾棟かゞ、山腹の松林の中に、ひつそりと並んでいる。