후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
四
南条は、この家の女中と顔なじみらしく、親しげな口を利いていた。
「なあ、この男は、いつかどこかで会つた小菊つていう芸者にどうしても会いたいつていうんだよ。なんとかしてやつてくれ。ちよつと会うだけでいゝんだ」
こう言いおいて、南条はさつさと引きあげて行つた。
四
京野等志は、もう酒を続ける元気はなかつた。味気ない、うらぶれた気持であつた。なんという時代ばなれのした、芝居にもならぬ芝居を演じなければならぬのか! 芸者になつた妹に会う方法は、こんなところへ呼び出す以外に、もつとなにかありはせぬか、と、彼は、やつと気がついた。
そこへはいつて来た女中は、小菊という芸者がいますぐ来ることを伝えた。が、彼は、思わず腰をうかして、
「ちよつと、ちよつと……。せつかくだが、おれは気が変つた。こゝで会うのはよす。いや、君にはほんとのことを言おう。この小菊とかいう女は、たしか、僕の妹らしいんだ。しばらく会わずにいる、ほんとの妹なんだ。こういう場所で、僕は、妹の顔を見たくなくなつたんだ。頼むから、断つてくれ。損害賠償はする。たゞ、その小菊というのは、なんていう家に抱えられているのか、それだけ教えてくれないか。