후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
二
実は、それが、どんなにうれしいことだか……まるで、夢みたいな気がするわ。あんまり、幸福すぎて、それだけが、あたし、心配なの」
「いゝさ、いゝさ、取越苦労は、もうよしたまえ。そんなに心配なら、一札入れておいてもいゝ。一、同棲はしても、決して、夫婦にはあらざること。従つて、甲は乙に対して、如何なる場合にも、愛人の礼をつくし、絶対に妻としてこれを取扱わざること」
「礼をつくし、は余計だわ。妻として取扱わざること、なんて、それもアイマイよ。解釈に疑義を生じそうだわ」
「生じるね。妻としての義務を負わさざることか」
「妻としての特権を認めざること、でいゝわ」
こゝで、双方、円満な諒解に達して、めでたく調印の儀式を行つた。調印は、互の唇の上に鮮明な跡を残したのである。
二
京野等志は、すこし子供じみた小萩の主張をたゞ一笑に附するわけにいかぬ理由のあることだけは、彼自身、すでにその経験によつて知つていたことも事実であつた。
内地へ帰還以来、悩みぬいた「家」の問題、原因をたずねれば、これすべて不合理、不健全な男女の結合に端を発し、肉親なる一人一人の人格がそこから無責任に生れ、習慣を掟とする重圧が自然の情愛をゆがめ、息づまらせているのである。