후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
三
それがいやなら、今、おれのところで請け負つてる、船の荷役の監督はどうだ。これは、八時間交替で、夜勤は定額の三倍、一と月、夜勤を続ければ、ざつと税ぬき五万だ。わるくないだろう」
「わるくないが、楽でもないな」
「そんなら、こういうのは、どうだ。ある新興成金の英語個人教授、毎週三日、午前九時から午後一時までの間に三十分乃至一時間、初歩英会話を主として見てやる。時間が不定なのは、暇があつて気が向いた時というのだから、その日は、半日、その別宅で待機しているという条件だ。それで一ヵ月交通費は別として、一万五千、ひと部屋自由に使わせて、昼食はむろん出すというのだが、これは、わりかたいゝだろう」
「ちよつと気味のわるい話だが、相手次第では引受けてもいゝな」
「なに、当人は三十いくつかの若造で、戦後急にのしあがつた一種の風雲児さ。鼻息は荒いが、さつぱりした、腹のすわつた男だよ。紹介しようか?」
「どこだい、場所は?」
「その別宅は鎌倉材木座だそうだ。オフィスがこの横浜にもあつて、ちよいちよい会うんだ。待てよ、電話をかけてみよう」
三
こうして、京野等志は、計らずも、極めて類の少い、大人の家庭教師という役を引受ける決心で、遠矢幸造の別宅へその日の午後、浜田と一緒に訪ねて行くことになつた。