후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
午後の汽車で、彼は東京に帰つた。
翌日から、一日おきの鎌倉通勤がはじまつた。
遠矢幸造の勉強ぶりは、思つたより真剣で、記憶のわるさを補う子供のような素直さと野心家独特の負けん気とで、教える方でも、わりに張合いがあつた。
ひと通り句切りがつくと、時間にかまわず、
「今日はこれくらいで……」
と、向うから言い出し、あとは、しばらく雑談である。昼食を一緒にすることもあつた。
「わしの会社にも大学を出た連中がいて、英語なんかちつとはできるかと思つてたが、いざ話をさせてみると、まるでなつちやおらんね。向うの言うことがわからんで、頭ばつかり掻いとる。わしは、半年で、奴等よりうまくなつてみせますよ、先生」
こんなことを言うかと思うと、
「ねえ、先生、わしが英語を習つとるなんてことは、世間には絶対に秘密にしといてくださいよ。それでなけれや、わざわざ、先生をこんなところまで引つ張り出しやしませんよ。いゝですか、ほんとに内証ですよ」
第二夫人がそばで、それを笑うと、
「お前がなにも笑うこたあねえさ。この女はね、先生、わしが独占するまで、わしともう一人の男を、それこそ、どつちにも内証で、操つていた、したゝか者ですよ。