후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりはかげを
光は影を
岸田 国士
岸田 国士의 光は影を(ひかりはかげを)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 138,262자 · 276화면
「女主人と女中一人、それだけです。二階を貸したら、女中は暇を出すつていうんです。お母さん、まあ、しばらく、我慢してください。赤ん坊は、すぐでなく、一と月たつたら、引取りましよう。赤ん坊のことを、つい、言いそびれちまいましたから……」
「それが、兄さん、今朝も、また、催促に来てさ、いつまで待たせるんだつていうんだよ。あたしは、どうせそうときまれば、すぐでもいゝんだけれど、多津が、まあ、このどさくさが落ちつくまで待つてもらえつていうもんだから……」
「そうよ、なにもなけれや、お母さん、きつと、倒れちまいなさるわ」
「あたしは、どつちみち、赤ん坊の世話なんかごめんだわ。一緒に寝るんだつていやだわ」
と、真喜が、顔をしかめてみせる。
「あんただつて、赤ん坊だつたのよ」
多津が、当り前のことを言つて、歯がゆがるのを、真喜は、鼻でわらつて、
「だから、どうなのさ。話がちがうじやないの」
京野等志は、もう、その口争いには興味がなく、座を起つて二階へあがつた。
それでも、なにやかやと支度に手間どり、引越を終つたのは、三日目であつた。道具や衣類には、ほとんど手をつけることができなかつた。