후리가나로 읽는 일본 고전
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ふゆ
冬
芥川 竜之介의 冬(ふゆ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,723자 · 12화면
とにかく待った上にして下さい。」
相手は僕のあばれでもするのを心配しているらしかった。僕は腹の立っている中にもちょっとこの男に同情した。「こっちは親戚総代になっていれば、向うは刑務所総代になっている、」――そんな可笑しさも感じないのではなかった。
「もう五時過ぎになっています。面会だけは出来るように取り計って下さい。」
僕はこう言い捨てたなり、ひとまず控室へ帰ることにした。もう暮れかかった控室の中にはあの丸髷の女が一人、今度は雑誌を膝の上に伏せ、ちゃんと顔を起していた。まともに見た彼女の顔はどこかゴシックの彫刻らしかった。僕はこの女の前に坐り、未だに刑務所全体に対する弱者の反感を感じていた。
僕のやっと呼び出されたのはかれこれ六時になりかかっていた。僕は今度は目のくりくりした、機敏らしい看守に案内され、やっと面会室の中にはいることになった。面会室は室と云うものの、精々二三尺四方ぐらいだった。のみならず僕のはいったほかにもペンキ塗りの戸の幾つも並んでいるのは共同便所にそっくりだった。面会室の正面にこれも狭い廊下越しに半月形の窓が一つあり、面会人はこの窓の向うに顔を顕わす仕組みになっていた。