후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 290,735자 · 566화면
時、一女鏡を寄附して鋳物師に与う、しかれども、心私かに惜しんだので、その鏡の形に瑕生じたと。また『淡海録』曰く、昔赤染衛門、若衆に化けてこの鐘を見に来り、鐘を撫ぜた手が取り著いて離れず、強く引き離すと手の形に鐘取れた痕なり、また染殿后ともいうと。『誌略』の著者は、享保頃の人だが、自ら睹た所を記していわく、この鐘に大なる※裂あり、十年ばかりも以前に、その裂目へ扇子入りたり、その後ようやくして、今は毫毛も入らず、愈えて※裂なし、破鐘を護る野僧の言わく、小蛇来りて、夜ごとにこの瑕を舐むる故に愈えたりと、また笑うべし、赤銅の性、年経てその瑕愈え合う物なり、竜宮の小蛇、鐘を舐りて瑕を愈やす妙あらば、如何ぞ瑕付かざるように謀らざるや、年経て赤銅の破目愈え合うという事、臣冶工に聞けりと。予今年七十六歳の知人より聞くは、若い時三井寺で件の鐘を見たるに※裂筋あり、往昔弁慶、力試しにこれを提げて谷へ擲げ下ろすと二つに裂けた、谷に下り推し合せ長刀で担うて上り、堂辺へ置いたまま現在した、またその鐘の面に柄附の鐘様の窪みあり、竜宮の乙姫が鏡にせんとて、ここを採り去ったという、由来書板行して、寺で売りいたと。