후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうにしこう
十二支考(下)〔全2冊〕
南方 熊楠
南方 熊楠의 十二支考(下)〔全2冊〕(じゅうにしこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,906자 · 495화면
オランは支那になく、たまたまインド洋島にあるを見聞し、海中諸島に産すというところを、例の文体で海中に出づと書いた支那文を日本で読みかじり、『訓蒙図彙大成』に海中に棲む獣なりと註して、波に囲まれた岩上に猩々を図し、猩々の謡曲には猩々を潯陽江の住としたが、わだつみの底とも知れぬ波間よりてふ句で、もと海に棲むとしたと知れる。この謡に猩々が霊泉を酒肆の孝子に授けた由を作ってより、猩々は日本で無性に目出たがられ、桜井秀君は『蔭涼軒日録』に、延徳三年泉堺の富家へ猩々に化けて入り込み財宝を取り尽した夜盗の記事を見出された。かかる詐欺が行わるべしとは今の人に受け取れぬが、『義残後覚』七、太郎次てふ大力の男が鬼面を冒り、鳥羽の作り道で行客を脅かし追剥するを、松重岩之丞が斫り露わす条、『石田軍記』三、加賀野江弥八が平らげた伊吹の山賊鬼装して近郷を却かした話などを参ずるに、迷信強い世にはあり得べき事だ。若狭に猩々洞あり。能登の雲津村数千軒の津なりしに、猩々上陸遊行するを殺した報いの津浪で全滅したとか(『若狭郡県志』二、『能登名跡志』坤巻)、その近村とどの宮は海よりトド上る故、トド浜とて除きあり、渡唐の言い謬りかとある。