후리가나로 읽는 일본 고전
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면
それを、肥料汲みにまでなって、床下から探し出したのが山田一郎右衛門であった。そして、それだけの功でも、相当であったのに、その褒美を与えようとしたのに際し、山田は
「褒美の代りに減し児を禁じてもらいたい」
と、いった。減し児とは、子供が殖えると困るから、生れるとすぐ殺す習慣をいった言葉である。山田のこの建議によって、幾人、幾十人の英傑が、救われたか知れなかった。益満の如き小身者は、当然、減らされた一人かも知れなかったし、小太郎の後進の下級の若い人々は、大抵減され残しが多かった。だから床下へ入って、しめっぽい土の香を嗅ぐと、すぐ、山田の功績を思い出して
(首尾よく行ったら、自分の手柄も、山田に劣らない)
と、考えた。
床下の土は、じめじめしていて、異臭が鼻を突いた。七八間も、這って来た時、益満は静かに、燧石を打って、紙燭に火を点じた。紙撚りに油をしましたもので、一本だと五寸四方ぐらいが、朧げに見えた。それで足りないと二本つけ、三本に増す忍び道具の一つであった。
二人は、微かな光の下の土を、克明に調べかけた。もし、調伏の人形を、埋めたとすれば、土に掘った跡がなくてはならなかった。