일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

直木 三十五의 南国太平記(なんごくたいへいき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 493,291자 · 991화면

아오조라 문고

「ふむ――」

玄白斎が頷くと、牧は、身体を真直ぐに立てた。牧のいつもの、鋭さが、眼にも、身体にも溢れて来た。

「君を諫めて自殺する道、御教訓として忘却してはおりませぬ。然しながら、某自ら命を断つに於ては――この兵道の秘法は、今日限り絶えまする。又兵道は、只今、危地に陥っております。人間業に非ざる修行を重ねること二十年。それで、秘法を会得しても、一代に一度、修法をするか、せぬかでござりましょう。二百五十年前、豊公攻め入りの節、火焔の破頂にて和と判じて大功を立てて以来、代々の兵道方、先師達、一人として、その偉効を顕現したことはござりませぬ。徒らに、秘呪と称せられるのみにて、ここに十六代、代々、扶持せられて安穏に送るほか、何一つとして、功を立てたことはござりませぬ」

牧は、澄んだ、然し、強い口調で、熱をこめて語り出した。

番所の役人らしいのが、大股に降りて来た。用人に、何かいった。用人が、上り口へ来て

「牧氏、まだか」

牧は、振向きもしなかった。

「又、御先代よりの洋物流行、新学、実学が奨励されて以来、呪法の如きは、あるまじき妖術、御山行者の真似事、口寄巫女に毛の生えたものと――就中、斉彬公、並にその下々の人々の如きは――」