일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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こせんのなぞ

古銭の謎

野村 胡堂

野村 胡堂의 古銭の謎(こせんのなぞ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,885자 · 26화면

아오조라 문고

電車は二人を乗せて、古い郊外の町を駆けて居ります。

「ところで、あなたの御主人というのは、一体何んという方ですかい」

思い出したように南老人は尋ねます。

「春山昇、……と申しました」

「オオ、あの富豪の春山さん、あの方なら私もよく知って居る、古銭蒐集家としても、日本での第一人者じゃ、いや大した方を御主人に持たれて幸せだ、すると何んかな、あなたは、春山氏の何に当って居るわけかな」

「執事とも、秘書とも、一切の事務を私がいたして、居りました、あの通り細かい事には、関係なさらない方で」

「そうそう、春山氏はお大名のように鷹揚な人物であったな、……ところで、その春山氏は、何ヶ月も前から、行方不明になって居るというでは無いか」

「そうです、そのために、数ならぬ私共まで、心を痛めて居るような次第で……」

端厳な顔を伏せて、暗然と言葉を落します。雇人といっても千万長者の執事、人品骨柄さすがに立派なものです。

「ところで、春山氏の相続人はどうかな」

「それがむずかしいのです、春山氏は古銭を友に一生独身で暮し、夫人もお子様も御兄弟も何んにもありません。遠い御親類の方が二人、――一方は若い男の方で、母親と一緒に、一方は若いお娘さんで、父親と一緒に――主人の生前から同居して入らっしゃいますが、どちらも同じような関係の方で、法律上どちらを相続