후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
あかげっと しなあちこち
国枝史郎歴史小説傑作選
国枝 史郎
国枝 史郎의 国枝史郎歴史小説傑作選(あかげっと しなあちこち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 59,334자 · 121화면
大連で(一)
さて此処は大連である。
僕達夫妻はヤマトホテルに陣取っている。昨夜は僕の二十年来の親友であり、目下は満洲日報社主筆である竹内克己氏の私宅で、支那服のよく似合う同氏の奥さん富子夫人や、僕の叔父の今井行平などと共に晩餐をご馳走になった。
「疲労れているだろう、今日一日は国枝をして休養させるがよかろう」という竹内氏の意見で、僕達夫妻はホテルへ好意あるおいてけぼりを食わされることになっていた。
が、この間も僕は大連に対する観察を怠ろうとはしなかった。僕達の室の窓からよく見える大連名代の大広場に、大島大将の銅像が此方へ背中を向けて突立っていることや、その大広場を往来する人の姿の大多分が僕達の同胞、即ち日本人なので、日本人の少かった上海と比べて少からず心強いということや、俥も多いが、上海などでは見られなかった一頭立(時には二頭立)の、四人乗り古風の馬車が次から次と通っていることなどを観察した。
大連で(一)
友よ、大連は殆ど日本の内地と異わりが無い程内地化されていると思ってくれたまえ。
だから此処で異国情調を味わおうと心掛けたら稍失望しなければなるまい。
その代わり此処は上海などと異って生命、財産等に対する危惧不安は絶対にない。