후리가나로 읽는 일본 고전
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どひょうのゆめ
土俵の夢
尾崎 士郎
尾崎 士郎의 土俵の夢(どひょうのゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,378자 · 9화면
天井に交錯されている国旗と海軍旗の配合もなつかしく、土俵入の列が土俵にちかづこうとするところで、最初から四番目におそろしく丈の高い猫背の男がいるのは昔の出羽ヶ獄であろう。過去の思い出をうかべた和やかな情趣が漾っている。この二つの画を額に入れて眺めているうちに私は久しく見たことのない土俵をおもいだし、佗しく切ないばかりの感慨を覚えた。終戦以来、相撲は依然として賑わっているであろうが、しかし相撲はすでに現在のものではなくなった。興行としての相撲が今後も存立を全うするかどうかということは今日の問題ではない。このことは相撲が民族意欲の象徴として民衆の情熱を湧き立たせていたような時代的魅力を失いつくしていることを意味する。精神の伝統を今日から明日につなぎとめてゆくということも、考えようによっては必ずしも困難なことではあるまい。また途方もない大力士が出たり、天才的な名力士が出て観衆を湧き立たせるということもありそうなことである。しかし、国技館全体の雰囲気が時代の夢を反映して、たのしくもりあがってゆくというような大きな調和が土俵の上にはなやかな幻影を描きだすということは再びありそうにも思われない。