후리가나로 읽는 일본 고전
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おおえどおうごんきょう
大江戸黄金狂
野村 胡堂
野村 胡堂의 大江戸黄金狂(おおえどおうごんきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 26,754자 · 53화면
龍之助とお染
お滝の声も、チラホラ見え初めた旅人の姿に遠慮して、それっ切り呑込む外はなかったのです。その間に山浦丈太郎の姿は、心得切った杣道を、谷の方へ降りて行った様子、此処からはもう何んにも見えません。
「チェッ、仕様が無いねエ」
龍之助とお染
「お武家様、其処は道が違います。お山見張のお役人衆が、峠の上から遠眼鏡で御覧になって、一応弁解が承り度い、御案内するようにとのことで御座います」
言葉は丁寧ですが抜きも差しもならぬ命令です。万田龍之助はお染と顔を見合せてハッと立ち縮みました。
関所破りは磔刑が定法、その素振りや計画があった丈けでも無事には済みません。――そう気が付いた丈けでも、唇が痺れて、頬からサッと血の気の褪くのが感ぜられます。
「馴れぬ旅に近道をしたばかりに、道に迷ってこの仕儀、飛んだところへ踏み入ってござる、敵討つ身に寸刻を争う場所乍ら、一言申開き致そう。御案内を頼み入る」
万田龍之助は長いものに捲かれる積りで、丁寧に小腰を屈めました。相手は雲助風の汚い半裸体の男、見識も威厳もありませんが、此処で争っても仕様がないと思ったのです。
「それじゃ、こうお出でなせえ」