후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
――殿様の本田北見之守は、これが又馬鹿に好きで、大盃を挙げて遠く近くこの乱痴気騒ぎを見て居るという脂下りよう。
やがてたまらなくなった北見之守、盃を置いて立ち上りました。二、三気に入りの家来を従え、蹣跚として次から次へと小袖幕をのぞいて歩くという平民ぶり、最早四十二、三という年輩でしょうが、のっぺりと脂切った殿様振りで、ぐっと砕けて変り色羽二重の羽織、茶献上の帯を覗かせて、扇面で半分隠した顔がトロンとなると、他愛、他愛、足が兎もすれば千鳥になります。
この不気味な好者を迎え乍ら、さすがにキャッともスウとも言う者の無いのは躾みでしょう。「それ殿様」と電気が伝わると、毛氈を滑り落ちて、下々の者は青草の上に両手を突きます。
「あれは何者じゃ」
とある小袖幕を覗いた北見之守、振り返って後から従う者に囁きます。この中にたった一人、歌麿の錦絵から抜け出したような素晴らしい美女が、毛氈の上へ、玉山まさに崩れた型に坐って、殿様のお通りも知らぬ顔に、梢の花を眺めて居るのでした。
「南条左馬之助召仕、金と申します」
「予が気に入った。近う参れと申せ、酌を取らしょう」
ツイと小袖幕を揚げさせて入ると、毛氈の上、お金の側へむんずと坐り込んでしまいました。