후리가나로 읽는 일본 고전
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しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
二人の男女を護る幾十百条の銀波
二人の男女を護る幾十百条の銀波
「仙台高尾の故事もある、場所も丁度好い、その女を吊せッ」
「ハッ」紅の扱帯を二、三本結んで、縛り上げたお金の身体は、其の儘北見之守の目の前、屋形船の梁へキリキリと吊り上げました。
「丁度好い肴だ、女、覚悟は宜いな」
北見之守は小姓の手から一刀を受け取って、サッと鞘を払いました。
月に反映する刃が、さながら氷を割ったよう。
「命はとうに無いものに決めて居る、斬るなり突くなり何うともおし、高尾にあやかれば、本望だ」
「好い覚悟だ」
一刀、お金の紅の裳のあたりへピタリと付けられました。
此の期に臨んでも誰も止め手の無いのは不都合ですが、維新近くなって士気の衰えたせいもあり、一つは、涼み船の無礼講で、骨っぽい家来は連れて来なかったせいもあるでしょう。
止めるどころか、臣下を載せた二艘の船は、北見之守の船を押し包んで、岸や橋上から人に見られるのを防いでさえ居ります。
「えッ、もう我慢がならぬ」
不意に一艘の船から、パッと飛び出したのは南条左馬之助、一刀を振り冠って、北見之守の船へ飛び付こうとすると、
「狼藉者ッ」「控えッ」
忠義顔のが十人ばかり、舷から舷へ飛び付こうとする左馬之助を押っ取り囲んで、十幾条の切先を揃えます。