후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんきだんクラブ
奇談クラブ(全)
野村 胡堂
野村 胡堂의 奇談クラブ(全)(しんきだんクラブ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 104,139자 · 208화면
昨夜の十時十分頃から、今朝の九時まで――甚だ極りの悪いことですが――渋谷のアパートに、タイピストの香川礼子と一緒に居りました。礼子と私は、当人同士の口約束ではあるが、兎に角婚約の間柄で、極りが善い悪いを言って居る場合ではありませんから、私の潔白の為に、一切の行動をはっきり申し立てて置きました。
次に、社員全部、一人一人調べられましたが、疑わしいのは一人もありません。
最後に残ったのは、香川礼子でしたが、あれは、非常に悪いことが沢山あります。第一は、死んだ丸茂が私と張り合って礼子を追い廻し、礼子も相当色っぽい様子を見せて居たと言うことが、社員達の口から証明されたことで、もう一つは、ウイスキーの瓶や、短刀の柄に、礼子の指紋――いや礼子のと極めて紛らわしい指紋がベタ一面にあった事、最後の一つは、昨晩小使が最後の戸締りを見に来た時、屋上庭園に一人の女が閉め出されて居て、扉を開けてやると、物をも言わずに馳け込んだが、どうも、此の室へ入ったらしいという陳述です。時間は十二時少し前、小使の不確かな記憶ではあるが、その女の様子は、どうも香川礼子にそっくりであったと、念入りにも蛇足まで添えました。