후리가나로 읽는 일본 고전
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きせつのないまち
季節のない街
山本 周五郎
山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면
これが外人商社だと反対に、その社の専門とする品しか取扱わない。陶器店へ陶器を買いに来た客が、「釣針はないか」ときくとする。と、その店のクラークは一揖して、それならここから一ブロック先のそれがし商会で扱っているし、その店ではおよそ世界にありとあらゆる釣針がそろえてあり、必ずあなたを満足させるであろう、といったぐあいにP・Rまで付け加える。それがし商会でも同様であって、要するに相互扶助、利益ブロックの共同支持という、国家的商行為の責任観念がゆきわたっている。したがって五社の商社は、それぞれの専門を守ることによって、お互いに繁栄するわけである。ところが日本ではみんながよろず屋的経営をし、あらゆる客を独占しようとするため、お互いが共食い競争となり、ついには共倒れとなるのが歴史的通例である。
「これはだね、日本がまだ資本主義国ではなく、かろうじて自由経済にまでたどりつき、そこでうろうろしているにすぎない、ということを証拠だてているんだ」
日本には欧米流の財界人などはいない、みんなけちくさい商人、十円百円の利を奪いあう夜店あきんどに毛の生えたような連中だ、と春彦はきめつけた。