일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

きせつのないまち

季節のない街

山本 周五郎

山本 周五郎의 季節のない街(きせつのないまち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 201,379자 · 394화면

아오조라 문고

肇くんと光子

痩せていて小柄で、顔色の冴えない男で、下顎のほうが出ているため、いつも下の歯が上唇を噛んでいるようにみえた。

彼の妻は光子という、としは二十三だと自称しているが、近所のかみさんたちは三十五歳より下ではないと判定していた。これは福田くんよりも背丈が低く、痩せていて、かみさんたちに、「鼠そっくりだ」といわれる顔つきに、ゆだんなさそうな、よく動く眼がなによりも人の注意をひいた。いつもまっ白におしろいを塗り、濃い口紅をさして、常識外れにはでな色柄のワンピースか着物を着て、これまたかみさんたちの言葉を借りれば、「朝から晩までじゃらじゃらして」いた。

この夫婦は相沢七三雄という、屑鉄専門の廃品回収業者の二階に住んでいた。相沢家は夫婦のあいだに七人の子があり、長男が十一で末っ子が二歳。妻のますさんがまた妊娠ちゅうという、賑やかな家族であった。

福田くん夫妻は、引越して来て五日か六日めに、その存在を長屋じゅうにはっきり印象づけた。――或る朝、およそ八時ころのことだったが、二階でなにか云い争いを始めたと思うまもなく、福田くんが梯子段を駆けおりて来、土間にあった誰かのサンダルを突っかけてろじへとびだすなり、振返って、いま自分の出て来た二階を見あげながら、黄色いようなきんきん声で叫びだした。