일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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やまをおもう

山を思う

石川 欣一

石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면

아오조라 문고

春の山野

この放送が原因してかどうかは知らないが、翌年早々「春の山野」について何か書いてくれという註文があった。それが即ちこの次の一文で、読みかえして見ると山野、別して「山」はまったくのお添え物、釣の話が主になっている。

春の山野

冬の初めに「冬の山野」という題で放送をした。家庭講座だったので、山といっても東京ならば三浦半島の背骨をなす丘や、せいぜい高くて高尾山、大阪ならば生駒連山、二上山、箕面の山を目標として、これ等の山歩きが如何に楽しいかを語った。秋の間、盛んに山野を歩いていた人々が、冬になると家に引き籠って了うが、それではいけない。冬こそは真に自然に近づき親しみ観察すべき季節である――というのが僕の結論だった。勿論今でもそう思っている。

だが、いよいよ春になって見ると、春の山野も悪くない。如何にも場あたりをいうようで、少々きまりが悪いけど、実際問題として、日本内地は、四季を通じて所謂気候温和、暑いといい寒いといっても、殺人的なことはめったに無く、従って、いつだって気軽に戸外に飛びだすことが出来るのだ。

二月十九日の日曜日に、吉野川まで釣に出かけた。下市口で電車を下り、三時間ばかり右岸の諸々方々を歩き廻ったが、気温が高い割合に水温が低く、魚はまるで釣れなかった。