후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
もとより山岳通にならんが為ではない。ローカルカラーを得る為でもない。
要するに何の目的もないのに私は登山する。常に登山がしたい。絶えず山を思っている。山、山、というと大きいが、実を言えば私の登っている山の数は至ってすくなく、また地方的にもかぎられている。即ち、蔵王、磐梯、赤城、筑波、八ガ岳その他若干の低い山を除いては、信州大町から針ノ木峠、五色ガ原、立山温泉と線を引いた、その線の北の方ばかりである。これは原因がある。即ち白馬は私が最初に登った高山であり、従って、自然、あの方面に引きつけられるのと、十数年前最初に白馬に登った時以来のよき友、百瀬慎太郎が大町に住んでいるのとの二つである。
かくの如く私の知っている山はすくないが、山を愛する心は人一倍深い。何故であろうか。
私は第一に私自身が、完全なる休息を楽しまんが為に山に登るのであることに気がついた。即ち、ありとあらゆる苦しみをして山を登って行く。平素運動をすこしもしていないのだから、ひどく疲れる。日光と風と雪の反射だけでも疲れる。汗水流して登って行くと、咽喉は乾く、ルックサックが肩に喰い入る。かゝる時、例えば針ノ木峠のてっぺんに着いてあのボコボコした赤土の上に、ルックサックを投げ出し、横手に生えた偃松に、ドサリと大の字になった気持。