후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
一〇
仕方がないから運を天にまかせて、あのお堀ばたの坂を突破し、電車の線路がY字形になっている所で桜田門の方へ行かず、まっすぐに参謀本部の裏口の坂へのし上げた。するとバスはうまく止ったが、止ると同時に逆行しはじめた。こいつはいけないと思う途端に目が覚めた。
一〇
紐育の地下鉄道――恐らく他の都市のもそうであろうが――は、運転手に万一のことが起る場合、直ちに自動停車をするようになっている。何でも運転手は制動機のハンドルを常に押えつけているので、この力がゆるむと電流が切れ、従って電車は停車するとのことである。これは僕が紐育にいた時、ひどい事故が起り、その時新聞に出ていた話なのであるが、すべての地下鉄道、路面電車、電気機関車が、そんな仕掛になっているのかどうか、僕は知らぬ。事実そうであるとしても、僕は当然だと思う。
紐育にいた時に起った、一番面白い事件は、エレヴェーター・ボーイ達のストライキであった。彼等にもユニオンとノンユニオンとがあり、従って紐育中のエレヴェーターがとまって了ったのではないが、所謂ダウンタウンの何十階という建物のが動かなくなったには、閉口した人が多かった。