후리가나로 읽는 일본 고전
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やまをおもう
山を思う
石川 欣一
石川 欣一의 山を思う(やまをおもう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 79,814자 · 157화면
遺族の人々も現場に赴いて、まったく手の下しようのないことを知った。かくて三日、作業を中止するに至ったのである。後髪ひかれる思いとはこのことであろう。大沢から畠山、岩茸岩、野口と、長蛇の列は蜿々と続いた。そのあゆみは遅かった。
◇
三日の晩、遭難者中の四人が先ず帰京した。その状況は当時の新聞紙に詳しい。
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四日、関氏の遺族八名は籠川を遡って岩茸岩付近の河原まで行き、こゝで山に向って香華をささげた。感極まったのであろう、誰かの啜り泣きをきっかけに、一同はついに声をあげて泣いたという。
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五日朝、ドンヨリと曇った雪空の下を、関氏遺族一同は大町を引上げた。停車場まで送ったもの、百瀬孝男氏を初め、大和由松、大町の案内者玉作、茂一、直吉等。
続いて大島山岳部長が帰京。晩の七時三十分の電車では近藤、山田、富田三氏および他の部員全部が引上げた。ピーッという発車の笛は、人々の胸を打った。針の木峠の下、大沢小屋の附近に埋れている四人の胸にも、この笛の音は響いたことであろう。
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大町はもとの静けさにかえった。