후리가나로 읽는 일본 고전
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やまびこおとめ
山彦乙女
山本 周五郎
山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면
に対する興味を、かくべつ強めるものではなかった。
なぜなら、叔父を狂気の如く惹きつけたのは、そういう政治的な秘密に属したものではない筈である。そのことは「調書」を読んでみても、はっきりとわかった。叔父が「みどう家」を探査にでかけたのは、初めは甲府城代の意志であったらしい。記録の冒頭の部分に、その報告のために書く、という意味が記されてある。そして、その書きだしのなかで、
甘利郷の土着民は、表に従順をよそおっているが、じつは極端に排他的で、よそから入って来る者には、決して宿を与えないし、野宿をするにしても、あらゆる隙を覘って、危害を加えようとする。
という記述がある。叔父は売薬商人にしていったのだが、どの家でも泊めようとしなかったし、ふいに物蔭から、石や棒切れを投げられたりした。要するに、探査は極めて困難であった、というのであるが、これはつまるところ、その探査に、「目的」のあることを示すのだが、記述はたちまち、その目的から離れて、異様な混乱と、意味の知れない、断片的なものにと、変ってゆくのであった。
だが、その調書からは、具体的なことは、ごく僅かしか把めなかった。