일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

山本 周五郎의 山彦乙女(やまびこおとめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 126,360자 · 251화면

아오조라 문고

のである。

此処におちついてからすぐに、彼は「ほっほう……」という、あの呼び声を聞いた。

山に谷にこだまする、透明な、柔らかいその声を、初めのうちは、郭公鳥かと思った。ついで、「丸茂」の裏で聞いた声と、よく似ていることに気づいた。そして、それは鳥の鳴き声ではなく、若い女の声だとわかったが、かくべつこだわる気持はなかった。江戸と此処では、あまりに距離が大きすぎるし、「丸茂」の豪奢さと、人煙も稀なこの山奥とでは、どうむすびつけようもないほど、条件が違いすぎていた。

四月にはいって、今から約五日ほどまえに、その声のぬしと出会った。

半之助はちょうど、岩の食卓で、昼餉を喰べているところだった。下の林のほうで、がさがさと叢林の揺れる音がし、人の声が聞えた。猟師でもあろうか、と思っていると、森の中にある細い渓流の向うへ、いきなり彼女が現われたのである。

いつのまに、そんな処まで、登って来たのか、その早いのと、物音のしなかったのとで、半之助はまさしくぎょっとした。彼女のほうでも、びっくりしたらしい、ぴたっと立ち停って、眼をみはり、口を少しあけて、じっとこちらを見まもった。